ブコウスキー(1920-1994)の70歳くらいの日記だ。1991年-1993年に書かれた。
晩年であるので死についてのことが多かった。後はレース場に行った時の話とか、猫の話とか、独りが好きだとか。
ブコウスキーは小説とこういう日記みたいな本でそこまで違わないと思った。やっぱりどちらもブコウスキーだった。小説が日記みたいなところはある。
頭に残ったところを3つほど引用する。
I am not in a contest. I never wanted fame or money. I wanted to get the word down the way I wanted it, that’s all.
(省略)…
Yet when I begin to doubt my ability to work the word I simply read another writer and then I know that I have nothing to worry about. My contest is only with myself: to do it right, with power and force and delight and gamble. Otherwise, forget it.
p.101 (1992. 6. 23 12:34 AM)
富とかお金はいらない、何かのコンテストに参加しているからではなく、書くのは自分で競い合うためだって言ってた。
マイペースって言えばいいのか。でも他の人と比べないというのは大事だと思う。
A movie will be made of my life. I will be made a much more courageous and talented man than I am. Much more. It will be enough to make the gods puke. The human race exaggerates everything: its heroes, its enemies, its importance.
p.107 (1992. 8. 24 12:28 AM)
自分の死んだ後どうなるのかというのが書いてあって、映画は作られてその映画は現実のブコウスキーより誇張されるだろう、って言ってた。
たしかになあと思った。
まだいろいろ引用したいところはあったけど、いっぱいしても読む楽しみもなくなってしまうし、この辺で終わりたい。たしかにとかまねしたいなと思ったとことかいっぱいあったので、今後ひとりで見返したりして取り入れていきたいなあと思った。
読んだ本
表紙が船の絵でかわいかった。本中にロバート・クラムさんのイラストがあってイメージしやすかった。濃い目の絵だった。