桃尻関係

桃尻と書いてもじります。哲学、地名、本の感想などを中心に書いていきます。

河合隼雄著「無意識の構造」を読む

河合隼雄の本は2年ぶりくらいに読んだ。前は感想などは書いていないけど、「こころの処方箋」「子どもの宇宙」「子供と学校」などを読んだ。 本書は初めて読んだ。無意識と、意識の領域はどこまで及び、また、どのように違うのか…ということを知りたかったが…

小川洋子著「妊娠カレンダー」(第104回 (1990年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

小川洋子はきいたことのある名前ではあったが作品は読んだことがなかった。今回がはじめてである。 内容 主人公の私の姉の妊娠の様子が書かれている。 姉と義兄の関係や、妊娠中においに敏感になるということや、つわりのさい中は食欲が減っており、体重は赤…

スタインベック著「赤い小馬」を読む

訳者がビアスの「悪魔の辞典」を訳した西川正身だったため、手にした。 この話は4つに分かれている(「贈り物」、「大連峰」、「約束」、「民衆を導き行く者」)。それぞれ独立したものとして読むこともできるだろうが、登場人物や舞台は同じなので、つなげて…

向井敏著「虹をつくる男たち コマーシャルの30年」を読む

本書はサントリー学芸賞というものをとった本のようだ。この賞はあまり知らないが、歴代のものをずらっと見ると面白そうな本もあるので気乗りすればこの賞をとったものを読んでみたいと思っている。 このごろは自分はテレビを見なくなっているので、テレビ上…

久米正雄著「風と月と」を読む

カテゴリーでは今回の作品は久米正雄のものだが芥川のことも書かれていたので「芥川龍之介」のカテゴリーにもこの記事を入れる。 前回読んだ「受験生の手記」はそこまで長い話と言うわけではないが今回の「風と月と」は手元にある二段組みの本で80頁以上ある…

津村記久子著「ポトスライムの舟」(第140回 (2008年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

内容 主人公は29歳、結婚はしていない、ラインの工場勤務、ほかにもパソコン講師やデータ入力の内職などをしている長瀬由紀子(フルネームは最初の方だけ出てくるが以降ナガセ)である。工場勤務のある休憩時間、ナガセはNGOが主催する世界一周のクルージング…