桃尻関係

桃尻と書いてもじります。哲学、地名、本の感想などを中心に書いていきます。

川端康成著『古都』を読む

『山の音』を読んだ後、『みづうみ』にも取り掛かったが、読んでて何時の事を言っているのかわからなくなり断念した。『古都』は舞台が京都であり、京都特有の行事や言葉が出てきて、読むのが難しいところもあったが最後までたどり着いた。 話は、京都の問屋…

菊池寛著『真珠夫人』を読む

芥川の作品を読んでいて新思潮派なるものが気になり、読んでみた。「真珠夫人」は大正九年六月から年末にかけての新聞小説ー通俗小説である。文春文庫のものを買ったが装画がいい感じだ。蕗谷虹児という方が描いたもののようだ。 夢中になって読んだ。使われ…

幸田文著「崩れ」を読む

「山の音」を読んだので山についてのものをもっと読みたいと思い手にした。最初、小説かと思って読み始めたのだがそうではなかった。七二歳の幸田文が大谷崩れを見て以来、他の崩れも見に行くというのが話の中心。日光男体山、松之山、大崩海岸、鳶山、桜島…

川端康成著『山の音』を読む

三島由紀夫と川端康成が話している動画で三島由紀夫が『山の音』について少し触れていたので手に取った。 題名は『山の音』となっているがそれが中心だとは思わない。最初の方に六二歳の尾形信吾が山の音を聞いた、亡くなる直前に山の音を聞いた人もあり、不…

志賀直哉著「流行感冒」(岩波文庫)を読む

志賀直哉の作品は「城の崎にて」や「小僧の神様」をたまに読み返す程度。読む度にこんな場面もあったなと思う。 ふと読みたくなり岩波文庫の『小僧の神様 他十篇』を見ることにした。あとがきでそれぞれの収録作品に何を思って書いたか、作品との関係性など…