2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
題名になっている「頭と肩」とは出てくるふたりの登場人物の事を指す。ひとりはホレス(Horace)という非凡で、父親が大学教授で、大学で哲学を学んでいる男で、頭をつかって考えるため「頭」を意味し、もう一人はマルシア(Marcia)という女で、舞台でコーラス…
馬に関する話を三つ読んだ。続けてそれらについて書いていく。長い。 デーヴィッド・ハーバード・ローレンス(D.H.Lawrence)、「木馬の勝者」('The rocking-horse winner') 最初はD.H.ローレンス(1885-1930)の「木馬の勝者」を読んだ。 全体として、貧乏の家…
アーサー・キラークーチ(1863-1944)の「いい旅」という短編(5ページほど)を読んだ。これは「トロイの小屋」の話のひとつで、読んだペンギンブックスにはほかにもう一つあったが、今回は「いい旅」のみを紹介する。 主人公は舟がとめてある付近の小屋に住んで…
「火をおこす」はカナダのユーコンという地域の極寒の様子(気温は-75°F (−59 °C))が書かれている。男(The man)は男の子たち(The boys)にキャンプで会うために犬と一緒に向かうが、途中、とても寒く、火をおこそうとしても手が麻痺してしまうなどの出来事が起…
「コンパートメント」はレイモンド・カーヴァーの『大聖堂』('Cathedral')に収録されている。一年ほど前に、表題と同じ「大聖堂」という短編を村上春樹の訳を参照しながら読んだ記憶がある。今回はその時に読んでいなかった「コンパートメント」という短編を…