デパートの本 感想

去年、池袋西武で61年ぶりのストライキがあったりとか、ヨドバシカメラができるとか、百貨店は通販の普及で閉店が増えているみたいなのをニュースで聞いて、興味が出てきた。それで、前も読んだけど、再び『デパートを発明した夫婦』(講談社現代新書)を読んでみることにした。

今となっては目新しさはないが、当時としてはすごかったんだろう、ということを色々考えついていた。バーゲンセール、返品可、衛生面に力を入れる、など。百貨店ショッピングが楽しいのはブシコー夫妻のおかげかと思うと感謝したい。自分は百貨店に行くのが好きで、暇を潰したい時に行けば1、2時間くらいは簡単に過ごせる。あっという間に。

混雑をあえて作り出す、というところだけだが、前に読んだのを覚えていた。入口を狭くするとか、売り場の入口に見切り品を置き、人をいっぱい集めるとか、あえてバラバラな売り場に客が欲しい商品を置き、人を行き来させるとか。感染症対策的にはあんまり良くないし、従業員にとって、対応は大変になったりするんだろうが、売上は上がりそう。混雑あると、安心するみたいなのはなんとなくある。人気なんだ、ってわかるため。デパートでは逆に人が少ないお店は大丈夫か?と思ったりも。日常生活で使うスーパーで混雑していたら嫌だが、デパートなど非日常であればいいかな、とは思う。

自分の知っているとある和菓子屋なんだけど、美味しいけど、すごい混雑しているところがあって、で、店員が1人、レジは1つしかなくて、遅いとか関係なくそりゃ混雑するよなあと思う。経費削減のためもあるんだろうけど、敢えて混雑させて人気だというふうに見せる戦略なのか?と思ったりもする。でも、大体混雑しているおかげか、混雑していない時に行くと、希少価値は上がる感じはあって、なんかうれしいと思える。