松戸に行く——「野菊の墓」を読んで——

 題のとおり、伊藤左千夫の「野菊の墓」を読んだため、その舞台の松戸へ昨日行ってきた。松戸は初めてだ。葛飾区も意外と行ったことは無かった。先ずは野菊の墓文学碑なるものがあるということでそこを目指す。

 

f:id:kankeijowbone:20190127155314p:plain

 ここの上にあるのだろうか。
 左側の階段をのぼる。看板がある。——野菊という花は山野に咲く数種の菊を総称したものだという。一般に野菊と呼ばれる花はカントウヨメナ、ノコンギク、ユウガギクなどでありいずれも白か淡青紫色だと書いてあった。黄色だと思っていた。

 

 文学碑が見えた。

f:id:kankeijowbone:20190127140424j:plain

  この碑には小説中の一節(伊藤左千夫、『野菊の墓』、新潮文庫、2005年だとp14-15)が書いてある——崖の上から上野の森もそれらしく見えるとあるが見えるのだろうか。見たい。階段降りて今度は一番最初の写真右側の階段をのぼる。空いたスペースがあって見晴らしはいい。

 

f:id:kankeijowbone:20190127142813j:plain

 ここから上野の森が見えると書いたわけではないのだろうが、建物がなければ結構遠くまで見えそうだ。

 

f:id:kankeijowbone:20190127143621j:plain
f:id:kankeijowbone:20190127143842j:plain

  野菊苑歩道橋。右の階段のぼって空きスペースにでてもこの歩道橋を渡れば左の文学碑に行けるようだ。猫がいた。

 

 で、その後矢切の渡に行くことにした。矢切の渡と呼ばれるものは調べると幾つかあるようなのだが、今回は1.5キロくらい離れた葛飾の方へ向かうことに。

 

f:id:kankeijowbone:20190127145521j:plain

 向かう途中。畑が広がっている。何の畑かはわからない。

f:id:kankeijowbone:20190127160134p:plain
 堤防からの写真。あの向こうに矢切の渡があるようだ。鬱蒼としている。

 

f:id:kankeijowbone:20190127145632j:plain
f:id:kankeijowbone:20190127145652j:plain

  左の写真の船のことを渡しというのか、それとも右の写真のようなものを渡しというのか、あるいはここら辺一帯を渡しというのかこんがらがっているのだが……近づいてみた。船には乗らないで帰っていった。

 小説だと政夫が市川の学校へ向かうため、矢切の渡で民子と別れた。

 

f:id:kankeijowbone:20190127155834p:plain
  新葛飾橋からの眺め。左が松戸側、右が葛飾側。

 

 風が吹くと寒い。