はじめに
ロートレック(1864年11月24日 - 1901年9月9日)は、フランスの画家である。ムーラン・ルージュの絵を描いた。
前々からムーラン・ルージュという場所はネットのサイトを見ていて、風車が回っており、気になっていた、いいデザインだと思っていた。今回はそのムーラン・ルージュの絵を描いたロートレックについて本を読み、気になったことなどを書いていく。 ※読んだもの(略)…杉山菜穂子著、「もっと知りたいロートレック」、東京美術
ロートレックの生まれ、身長、骨折
ロートレックは1864年11月24日、南仏(アルビ)で名門の家に生まれた。
13歳のとき、椅子から立ち上がる際、バランスを崩し左足を骨折、翌年、散歩の途中、溝に転落し右の大腿骨を骨折した。以降、両脚が委縮する生涯を抱え、身長は152cmで止まったようだ。ボスク城というところの壁には、ロートレックが身長を測り、高さを刻んでいた跡がある。
ロートレックの父親は馬が好きでロートレックもそれに魅せられていたのだが、骨折によって乗馬は出来なくなった、より一層馬へのあこがれを募らせ、馬を描いた絵は多く存在する、例:「白馬〈ガゼル〉」。
(6p-13pを参照した)
モンマルトル・ムーラン・ルージュ
ロートレックの絵を学んでいたアトリエがあったコルモンは、モンマルトルにあった(そこでゴッホとも知り合う。) (15pを参照した)。
ロートレックが活躍した19c後半のモンマルトルは家賃が安く多くの若き画家たちが住む街だった。ブルジョワが暮らす地域と下町との境界の大通りグラン・ブルヴァ―ル沿いに広大なダンスフロアのある娯楽施設「ムーラン・ルージュ」が開店した。 (31pを参照した)
特に印象にのこった作品
特に、イヴェット・ギルベールという歌手を描いた作品が印象にのこった。
ロートレックはときに本人を不快にさせるほど辛辣にデフォルメすることがあるようだ。この、イヴェット・ギルベールの絵もそのようで、描かれたイヴェットは大いに困惑し、結果、スランタンという画家の〈イヴェット・ギルベール〉という作品が採用されたようだ。
なお、その後に描いたロートレックの〈イヴェット・ギルベール〉の出来は、イヴェット・ギルベール本人も満足したようだ。 (42,43pを参照した)
目立たせるためにデフォルメをしたのだろうか、気になった。この絵は唇や鼻が上を向いていて、おどけたような印象を受けた。
そのほか気になったところ
ロートレック以外にも同時代の人気ポスター作家たちはいたようだ、ジュール・シェレ、テオフィル・スランタン、アルフォンス・ミュシャ、ピエール・ボナール(49pを参照した)。
全体的な感想、おわりに
ロートレックはいろいろと興味深い人物だった。生まれであったり、色であったり、…日本画にも興味があったようだ、そこも詳しく分かったら書いていきたい。
自分はとくに、ロートレックの黄色がいいと思った。あまり、黄色には注目したことがなかったけれど、これから、注目していこうとおもった。ロートレックの作品では、眼の描き方がいろいろバリエーションがあって、面白いと思った。
同時代の他の作家についてもさまざま書いてあった。他の作家についても調べたいと思った。
参考
今回読んだもの…高橋明也監修・杉山菜穂子著、「アート・ビギナーズ・コレクション もっと知りたいロートレック 生涯と作品」、東京美術、2011
引用した絵…ロートレック、〈イヴェット・ギルベール(未完のポスターの下絵)〉('Yvette Guilbert Taking a Curtain Call'ともいうようだ。)、1894年 (Wikiartより)
もっと知りたいロートレック―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 作者: 杉山菜穂子,高橋明也
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2011/06/30
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