前もロートレック(1864年11月24日 - 1901年9月9日)については読んだ。今回は前読んだロートレックの本「もっと知りたいロートレック―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)」に、同時代に活躍した人物であると紹介されていたチェコ生まれの、ミュシャ(1860年7月24日 - 1939年7月14日)についての本を読んだ(「ロートレックとミュシャ ~世紀末パリのダンディズム~」)。
この本はロートレックとミュシャを比較していっている本である。
印象的だったところはいくつかある。
まず、ミュシャとロートレックは、前読んだ本にも書いてあったが、「ラ・プリュム」という雑誌のポスターを競作したということ。「ラ・プリュム」とはフランス語で「羽根」という意味で、1889年、編集者レオン・デシャンによって創刊された前衛文芸誌で、毎月2回発行され、特にミュシャ人気の火付け役になったという(「もっと知りたいロートレック―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)」、68pを参照した。)
ミュシャはロダンとも交流があったようで、ロダンのプラハ展にミュシャが一緒に来て、モラヴィア地方を案内した、という(13p)。ロダンはもっと古い人のイメージがあったが、意外と最近の人なんだと知ってびっくりした。
絵を描くだけではなく、ミュシャは、宝飾デザイナーでもあったという、サラ・ベルナールという女優が主演のギリシア悲劇、「メディア」ではめる指輪をデザインした、また、高級宝飾店フーケの店の内装を依頼され、彫刻やステンドグラスまで手掛けたという(23p)。
いろいろとミュシャについて知れてよかった。
ミュシャ展にも行ってきたので、それについての記事はまた、後日、投稿しようと思う。
参考