スタインベック The Pearl 再読

いろいろと思い出のある本だ(なんの思い出かは言いたくないけど)。二年くらい前に一度、日本語を読みつつ英語も読んでいったんだけど、今回は英語で読んだ。前書いた記事で「読解力がなくて…」と書いていて、ほんと前読んだ時はそうで、単語も難しくて、読み進めるのが苦痛で無理だったけど、今は単語も覚えてきたし、あとは、スタインベックの自然の描写は難しくても、さして物語のプロットには重要でないからちょっとくらい分からなくてもいい・深く読み込まなくてもいいやとか思えるようになった。よかったんじゃないかな。

 

再び読んで、目が行ったのは、family songとevil songだ。Family songは登場人物が家族と一緒にいるときに流れ、evil songというのは危険があったり、嫌な人がいたり、あと、真珠をもっているときに流れていたと思う。この二つの歌は敵対する。

もともとスタインベックはこの作品は脚本向けに書いた。脚本用のため、歌がある。「ここにこの音楽が流れる」って文章だけで見ると不思議な感じだ。どんな音楽なのだろう。映画を観てみたい。

 

テーマは貧乏な人が裕福になると、どういうことが待っているのかということだと思う。この話では不幸になるんだけど、たしかにお金や価値のあるものがあると性格は変わったりもするし、気をつけなきゃだ。