津本忠雄・遺稿集 読んだ

高橋和巳の本に津本忠雄の名前が出てきたのだと思う。興味があって読んでみた。

 

津本忠雄は関西大学の学生運動家で、闘争で負傷し、亡くなった。1969年10月1日。満20歳6か月。

 

この遺稿集には、主に富山県立高岡高校在学時代の日記や高校の発行物、それから浪人時代の日記や手紙が主に載っている。関西大学入学後の記録はほとんど無くなってしまったようで、あんまり載っていなかった。デモや集会によく参加していた。

 

高校生でいろいろと本を読んでいて、いろんなことを考えていた。マルクスの本とか。高校生でこんなにいろいろ考えられてうらやましく思う。存在や、愛についても書いてあった。

 

今まで、高野悦子とか奥浩平とか、学生運動家の遺稿集は読んできた。こういう日記を読んだところで、砂川基地とか佐藤訪米、ベトナム戦争とかの反対運動って出てきて、どうしても、感情的になってて、でも、落ち着いて、それについてちゃんと見て、どっちが正しいのかとか、そういう判断を自分はしなければだめだなと思う。誰かが反対だって言うから、よく知りもしないのに自分も反対だっていうのはよくない。次学生運動系の本を読むとしたら、具体的な出来事についての本か出来事に向き合った本を読む。

 

 

 

 

読んだ本