George Orwell, Animal Farmを読んだ

・読んだ理由

2、3年くらい前に読んだ記憶があった。この前共産党宣言を読んだので、それに関係ありそうな本だと思い、再び読むことにした。

 

 

・内容

この話はスターリン主義の諷刺のようだ。

 

人間たちを追い払って、人間みたいに動物を使いっぱなしにするのではなく、動物たちで協力して平等に行こう、みたいなのが目標だったけど、ブタの位が高かったり動物の中で階級ができてしまって…という話である。

 

 

・感想

理想だけあって、現実では上手くいかないということが自分にはけっこうあるんだけど、動物たちからそれを思い出した。<こういう姿にはなりたくない。こうなりたい>とかはあるんだけど、結局なりたくない姿になってしまうという。

 

ボクサーっていう馬が出てくる、すきだ。

 

共産党宣言と似ているところは支配者をなくそう、みんなで協力しよう、とする所だと思った。結果はともあれ。

 

 

・印象に残ったところ

 

これはどうなのかと思ったところがある。

 

Snowball also threw onto the fire the ribbons with which the horses' manes and tails had usually been decorated on market days.

 ‘Ribbons,’ he said, ‘should be considered as clothes, which are the mark of a human being. All animals should go necked.’

When Boxer heard this he fetched the small straw hat which he wore in summer to keep the flies out of his ears, and flung it onto the fire with the rest.

(p. 13)

(the rest=リボンであったり、引用してないけど鞭を火で燃やしたシーンは前の文にあったので鞭やリボンなど(人間の印となるもの)、なんらかの残りだと思う)

 

 

ここではリボンや麦わら帽子が人間に飼いならされた印であるから、それを動物たちが燃やしている。でも麦わら帽子はハエが耳に来ないようにボクサーという馬が夏に被ってたもので、それを投げたら夏にはハエが来るのか、または帽子の代わりのものを探すのか…と思うとなんか燃やさないで持っておけばいいのになあと思った。

 

全部人間のものを捨てるのではなく、必要なものはとっておけばいいのになと思った。けど、怒ってるときに全部否定しないっていうのは難しいから、仕方ないかもしれない。

 

 

・出てきた単語

Middle white boar <豚の種類>  ※boarだけだとイノシシというのが検索すると単語の意味として最初にヒットした。でもMiddle white (boar)というヨークシャーから来た豚の種類みたいだ。Large whiteとSmall whiteという豚の間の大きさだ。Small whiteは今は絶滅している。ウィキペディア見たけど、Small whiteの画像がなんか悲しかった。

 

knacker 廃馬畜殺業者

 

benevolent やさしい/善意の ※bene(善) benefit

 

moonshine たわごと/ばからしい考え ※ロマンチックな言葉なのかと思っていたら違った。

 

drink a toast 乾杯する/祝杯をあげる ※toastとdrinkでなんで乾杯になるんだとは思ってる。

 

 

・今後

スターリン主義を勉強したい。

 

 

・読んだ本

 

Animal Farm (Penguin Essentials)

Animal Farm (Penguin Essentials)

  • 作者:Orwell, George
  • 発売日: 2008/07/29
  • メディア: ペーパーバック