自分が撮りそうな写真がある

自分は写真に詳しいわけではないのだけど、そして上手くはないけども、写真を撮っておきたくなるときがある。スマホで。主に風景や建築、ビルなど。

 

写真を撮ったあと、他の人だったら自分の行ったそこらへんの場所のどういうとこに注目するのか、というのが気になってフリッカーなどでその場所の写真を見てみることが最近たまにある。写真の撮り方はほんとうに人それぞれであり、同じ風景、建物でもどこの部分を強調するのかは違う。どこを脇役にしたくて、どこを大きめにもってきたいのかなど。他人の撮った写真をみて、それのどこが気に入ったからその写真を撮ったのか、考えることもある。また、それを撮った意図は何だったのか写真をみて、予想してみるのは楽しい(答えは撮った当人に聞かないとわからないが)。あとはどんな気分で撮ったんだろうか、とか。

 

最近思うのが、自分の撮った写真(または撮った写真が手元にない場合は撮った写真を思い返して)ともう一つ他人の写真を見比べて、この他人の写真は自分が撮りそうだなと、思うときがけっこうあるということだ。それらは少し撮りそうだ、と思うものであるけど。自分の撮った写真とぼんやりした感じが似ている、雰囲気が似てる、色合いが似てるとか、意図が多分同じなんだろう、こことそこを同時に撮りたいというのは自分と同じなんだろう、強調したいものも自分とおんなじなんだろうとか。反対に、この角度では絶対撮らない、そこはそんなに見上げたいとは思わないよ、ここでは立ち止まらない、ここは通り過ぎて別を撮る、などを思うときもある。

 

なかには、自分の撮りそうな写真と完全に近いほど同じようなことがある。けれどもそう思うことはごくまれだ。自分のすごく撮りそうな写真を見たとき、なんとも言えぬ気持ちになる。不思議な気持ちというか。追い詰められた気持ちというか。発見してはいけなかったのだという気持ちも多少ある。もちろん自分は撮っていないのだけど、「あれ、これ自分が撮ったのでは?」、ということや、「この場所に自分は居たんではないか。そして撮ったのではないか」、「いつ撮ったんだっけ」と思うことがごくまれにある。

なぜか、自分はそういう自分がすごく撮りそうな写真を探し求めてる。それを発見すると不思議に思う。なかなか居ないんだけど、すごく気があう人に会うのと似ているような。

 

感覚、その時の感情なのか、価値観や興味や考え方なのか、どういう要因が働いてひとつの写真となるのだろう。すごく気になっている。

自分と同じような写真を撮る人は性格や考え方も似てたりするのだろうか、あるいは偶然同じような写真だったのか。わからない。

 

これからも自分が撮りそうな写真を見つけていきたい。 

 

※「写真の撮り方へすごくこだわりがある」みたいになってしまったけどそういうことを言いたかったんじゃない。