・'Where I'm calling from'
酒に中毒になった人たちが禁断療法を受けるための施設で過ごす様子が書かれている。その中毒になった人の過去が書いてあって口喧嘩だけでなく手も加えた喧嘩をしたことが壮絶だった。見ていた景色からジャック・ロンドンを思い出すシーンがある。ジャック・ロンドンも酒で駄目になったらしくそれについて書かれた自伝的な本もあるようだ。気になった。
・'A small, Good Thing'
息子が誕生日で母がショッピングセンターにあるパン屋でケーキを注文するのだが息子は交通事故で...という話であった。パン屋の主人のぶっきらぼうな態度が印象的だった。出てきたパンはいろいろな出来事が起きた後というのもあるのだろう、美味しそうだった。
レイモンド・カーヴァーの他の本のWhat we talk about when we talk about loveに収録されている'The Bath'というものがこの話のもとのようだ。その話はもっと短く曖昧に話が終わるようだ。それもいつか読んでみたい。
[出てきた単語]
・'Where I'm calling from'
dry out 禁断療法を受ける
stop off A Aに途中で立ち寄る
scoot つるっとすべる
this time around 今回は
sonny 君
・'A small, Good Thing'
coma 無気力・無感覚
concussion 強打
glucose ブドウ糖
apparatus 装置
radiology 放射線医学
・Cathedralについて
何回かCathedralについては書いてきたが一通り収録されている作品を読み終えた。なんらかのことで別居になってその別居中の様子が書かれている作品が多かったように思う。
中には話が唐突で他の作品も読まないといけないだろうと感じたものもあった。'The Train'という作品はJohn Cheeverという作家・作品についての話だったと思うがそれはその人の作品も読まないとわからないのだと思う。'Feathers'という作品は読み進めて行ってどういう話なのか、ということを思っていたが読み終えてもあんまりピンとこない話であった。'Feathers'もそうだが他の話も題名と話の内容がどう一致しているのかということを読みながらよく考えたと思う。けれどもその題名の一部は話中に出てくるがそれがほんの一部であったと思われる作品などがありよくわからないこともあった。でも諦めではなく照合していきたくない、何となくでそのままにしておきたいとも思った。
レイモンド・カーヴァーの本は些細な出来事、身近な出来事が書いてあるように感じる。そういうふうに表現するのかと思う事がよくある。それをもっと見ていきたい。もうしばらくレイモンド・カーヴァー の作品は読んでいこうと思う。
読んだもの
Raymond Carver, Cathedral, Vintage Classics, 2009