フレディ・マーキュリーの本を読む

 クイーンの曲はスポーツの試合などで聴いたことがあった。いろいろ興味が湧いたのでこの本を読んだ。

曲は数曲しか知らなくてメンバーもフレディ・マーキュリー以外知らなかった。知らないことだらけだった。

 

 本書は20年以上に及ぶフレディ・マーキュリーのインタビュー等を集めてできている。それを若干整えた、また同じ題についてのコメントを混ぜ合わせた。

 

 フレディ・マーキュリーの考え方や姿勢が主に書いてあった。印象に残ったことや思ったことを書き溜めていく。

 フレディ・マーキュリーは男が好きだという事は聞いたことがあったが、それ以外にもいろいろと愛しているのだなと思った。女もそうだし(けれども男を対象とするのと女を対象とするのでは恋の仕方が違うということを言っていた)、猫だって好きだった。また、ジャンルにとらわれないと思った。友達のジャンルは何だっていいと言っていたしバレエも取り入れていた。Monterrat Caballéというスペインのオペラ歌手とのコラボもあった。

いろいろなことを取り入れたり受け入れていたんだなと思った。 

 面白いと思ったのはフレディ・マーキュリーが自らの音楽をどのように捉えているのかということだ。一つは現実逃避の音楽であるとしていた。それから、これは政治の音楽や世界を変える音楽をどう思うのかというところでフレディ・マーキュリーが述べていたのだがフレディ・マーキュリーは政治的に感情的になることはあってもそういうことを音楽に入れることを望んでいないようだ。音楽は楽しみのためにあるのだと言う。ティッシュを使ったら捨てられるように自分たちの音楽はメッセージを込めず聞いて好きになって捨ててまた次を聴けばいいということを言っていた。そういう意味で使い捨ての音楽なのだという。

 いくつかの曲について。

 Love Of My Lifeは自分の知っている曲だった。それについて書いてあるところがあった。フレディ・マーキュリーはレコードの曲をステージで再現するということが嫌いである。レコードではフレディ・マーキュリーはピアノを弾いていたがステージではブライアンがギターを弾いており自らは歌を歌っていた。なぜならその方がよいと思ったからだ。また何を与えたいかによって違う形を作ると感じていたという。他のページではやった音楽はすぐ忘れるということが書いてあってLove Of My Lifeはオリジナルを忘れてしまったからステージでピアノを弾かないのだということも書いてあった。どっちなのかと思った。どっちもなのか。

気になった曲はDeath On Two Legsという曲だ。歌詞が変わっていて恐ろしかった。自分をヒルのように吸うという歌詞から始まる。この曲は知っていた卑劣な男についての曲だからすぐ思いついたという。強調するならとことんしたく、そのため詞を書くときはできるだけ下等なものにし毎日できるだけ詞をひどいものにしたようだ。

 

 ページの最後にはいくつかのクイーンの曲の歌詞が付いたページがあった。マイケル・ジャクソンと歌ったThere must be more to life than thisという曲もあった。

 

 

単語など

keep one foot on the ground 地に足が付く 堅実で現実的

piss off 苛立つ、出て行く

nerve-racking 神経をイライラさせる

flamboyant 派手な

matine 昼興行

aerosol 煙霧剤

tinker away 下手にいじくりまわす

disposable 使い捨ての

teething period 歯の生えること 当初の困難

rut 溝

innuendo ほのめかし、諷刺

hard-sell 押し売り

limelight 注目の的

laurel 月桂樹、勝者

 

 

読んだもの

Freddie Mercury: A Life, In His Own Words

Freddie Mercury: A Life, In His Own Words

 

この本の印刷は日本でされた。