成瀬巳喜男監督の作品『女が階段を上る時』をみる

 川本三郎の本で成瀬巳喜男について書かれていたのがあってそれを読んで、成瀬巳喜男監督の作品は見たいと思っていた。ゴロネさん(id:gorone89)が『女が階段を上る時』はいいと仰っていたこともあり、みることにした。

 

 まず、度々いっていると思うけど自分は映画をめったに見ない。苦手といえば苦手だ。だからあまり参考にならないかもしれないが、以下、内容や感想を書く。

 内容は銀座のバーのママが店の場所を移ったり、クビの問題、お金の問題などについてだった。結局、なぜ女が階段を上るのか、上った時に何があるのか、ということはわからなかった(しかし、わかりたくない。わからないままにしておきたい)。つぎのナレーションがよかった。最初のところ。「秋も深い、ある午後のことだった。昼のバーは化粧のしない女の素顔だ。」

 はじめのほうから、ゆったりしている印象だった。音楽がそうさせているところがあるのかもしれない。銀座の外の風景がみれてよかった。銀行、温泉の看板、街並み(窓が多い)、丸い車、...。白黒だと銀座の夜(とくに看板)がよく映ると思った。看板の光でぼやけた感じもあれば、看板の光により文字がシャープに見えるものもあり、...。銀座に行って、写真を撮ってきたいと思った。