きのうは「新解さん」(「新明解国語辞典」)について書いたので、今日は、「新明解国語辞典」(第5版)で印象にのこっている語をひとつ。あまり興味はないと思うが。
「懶惰」、これを前までなぜか「らいだ」と読んでいた時期があって、そのとき、「新明解国語辞典」(第5版)をつかって調べたら、次のように出てきた。以下引用(らいだの後の①は本来は四角1であったが、スマホだと表示できないため①にした)。
らいだ①【〈懶惰】ーな 正音ランダの誤った類推に基づく語形。(p.1455)
これを一年くらい前まで、意味だと思っていて、懶惰とは、この引用にある意味なのかと思っていた。それで、よくわからない意味だといふうにずっと思っており、度々「らいだ(懶惰)」のページを開き、よくわからない、なんだ「正音ランダ」とは…という感想を見るたびに思っていて、懶惰というのはずっと、この意味のような言葉かと思っていた。しかし、一年ほど前、ふとこの引用にある「ランダ」というところに、目が行き、これはもしかして、ランダと読むのか…と思い、ランダのところを調べた。以下引用(らいだの後の①は本来は四角1であったが、スマホだと表示できないため①にした)。
らんだ①【<懶惰】ーな なまけて、仕事・勉強などをしないでいる様子。「ーな性格」(p.1461)
これを見て、いままで「らいだ」と読んでいたのは、ほんとうは「らんだ」で、それが正音であって、辞書的に言うと、「らいだ」と読むのは誤った類推なのだ、ということがわかった。
以上、かなりややこしい文章になってしまった。多分何を言っているのかわからないと思う。書いていても自分がおかしい、ということは気づいている。
参考としたもの
金田一京助著・山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄編、『新明解国語辞典 第5版』、三省堂、2001年(第25刷)
- 作者: 金田一京助,柴田武,倉持保男,山田忠雄,酒井憲二,山田明雄
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 1997/10
- メディア: 単行本
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