パソコンで打った文を公開するとき「書く」か「打つ」のどちらにすればいいのか

 パソコンで打った文を公開するときに「文を書いた」というのか、パソコンでタイピングしたため「文を打った」(あるいはタイプした、入力した)というのか、どちらなのかというのは毎度悩む、例えば「これが私が書いた記事です」というべきか、「これが私の打った記事です」というべきか。それは今もパソコンで文を作ったため、悩んでいる。

 もし「文を書いた」というのであれば、それはペンを使っていなければならないのではないか、そんなイメージがある…だとすれば今はパソコンでタイプしたのだから違うのかもしれない…そう思う。しかしコトバンクで「書く」について調べてみると、以下のように出てきた。

「書く」

1 (書く)文字や符号をしるす。「持ち物に名前を―・く」

2 (書く)文章を作る。著す。また、著作する。「日記を―・く」「本を―・く」

3 (描く・画く)絵・模様や図をえがく。「眉を―・く」「グラフを―・く」 (コトバンク-出典:小学館) 

  これは今さらながら知ったのだが、上で見るように「書く」とは「文章を作る。著す。」という意味があるようだ。それなら、いままで悩んで来たようにパソコンで文を作っても、「タイプした」(あるいは打った、入力した)とは言わなくてもいいのか。

 

 しかし今知ったというのも関係しているのだろう、そんなに簡単には受け入れられない。しばらくは悩みそうである。

 

 「書く」という動詞が生まれた時は、パソコンの存在があったのだろうか、後から「書く」という語をパソコンで「打った」という語にも対応させたのではないか…これは屁理屈だろうか、——かなり屁理屈なのかもしれない(最近になって生まれた製品も動詞を後から対応させてきたのもあるだろうし)。また、どうしてもペンなどで書いた<手書き>という語に反対するものとしてのパソコン(「打つ」)を連想してしまう。だから、パソコンで「書いた」というのは抵抗を覚える。

 

 そうはいっても「これはパソコンで打った文です」とは普通言わない気がする。普通は「書いた文です」と言うのだろう。それは、今まで文字を記録として表すときに「書く」と表現することが中心だったからか。

 もし(パソコンなどで)「打った」という文を積極的に使用していけば、それは定着していくのだろうか。

 

 

 

 わかりにくくなったのでまとめると、今までは「書く」という語はペンを使う限られた意味しかないと思っていたが、調べてみると、「書く」という語はもっと広範囲に「文章を作る」という意味でもあるようだ。しかし、パソコンで打った文章に「書いた」と表現するのは私的に抵抗をもつ。

どう表せばいいのだろうか。

 

(これはもう文章を作ったときパソコンでも「書く」で定着しているのかもしれない。だから自分のような変な疑問をもった方は少ないのかもしれない、ということは記しておく。)