トイレの表記について

(この記事は6月5日に更新した。)

 

スマホからの投稿で慣れていない。

 

 トイレでは(いやトイレに限らなくても何らかの設備でもいいが)、〈綺麗に使ってくれてありがとうございます〉というふうに書いているものもあれば(感謝型)、〈みなさんが使うものですので綺麗に使ってくださいね〉というものもあれば(柔らかいお願い型)、〈綺麗に使いなさい、あるいは綺麗じゃなくて迷惑しています〉という(強いお願いあるいは警告型)もあると思う。今まで言ったことは、トイレには三種類((感謝型)、(柔らかいお願い型)、(強いお願いあるいは警告型))の貼り紙があると思う、ということだ。

 

 自分が好きなのは一番最初の(感謝型)である。感謝されるということがうれしいし、トイレを使っている方がみな綺麗に使っていて、その一員に自分がなれた気がして心地よく思う、また、周りの人のマナーもいいのではないか(見たことはないが)と考える。

 

 ほかの人はどう思うのだろうか? その(感謝型)に対して。なかには、(いや、感謝されることなんてしていませんよ)と謙遜する人もいれば、(媚び売ってこないでよ)と思う人もいれば、(綺麗になんて使ってないよ)と思う人もいるかもしれない。

 自分は(感謝型)が好きだと言ったが、それは人によってさまざまだと思う。なかには(感謝型)が暗に<きれいに使えよ>と言っているみたいでいやだという人もいるだろう。

 

 今まで使用者のことについて書いていったが、それを提供している係や従業員などはこの三種類の貼り紙を出すことによってどういう効果が得られるのか、というのはそういう立場になったことがないのであまり分からない。…そこは気になっている。

 (強いお願いあるいは警告型)の貼り紙のところは(うるさい貼り紙だぁ)と思って却って使用者がきたなく使ってきそうな気もする。強制されることがいい結果を常にもたらすわけではない。警告されたからと言って、いつも警告する人(または貼り紙)の思い通りになるわけはない。反対に(感謝型)の貼り紙のところはどうなんだろう…気になる。(みんな綺麗に使っているなら、自分一人くらいはいいのかな…)と思う人もいそうである。となると無難なのは(柔らかいお願い型)か……けどそれだど、お願いに応じる人もいそうだし、反対に応じない人もいそうだしな……。

 

 (感謝される型)というのはこれが人間だったらーー人間がよく感謝するということは多くの人の美徳なのかもしれないというイメージをもっているが、感謝された側は感謝した人に対して(この人は感謝をよくするのか…じゃあ次もきっと感謝されるかな…)、あるいはそれが続けば(この人感謝することが癖みたいだ…)とナメられやすくなると思う点で、そんなにいいことがあるわけではない、というふうには思っている。しかしそれが貼り紙という物であるならば、話は変わってきて、人とは違って人に比べればナメられるということもないと思う。ここらへんを言葉にするのが難しいのだが、物だったら冷たい感じで書いてあったことが、そのとおり、という以外に受け取れないというか、…そんな感覚をもっている。それで、意外と効果的なのではないか、というようにも思える(といってもそれが何度も使用される設備であるならば、話は変わってくるかもしれないが。)ここで人間、ものと言っているのは人間は何度も会う人のことをイメージしていて、ものは数回きりというイメージをもっていることを付け加えておく。

 

  物は一回限りであれば、ほかの人がどんな使い方をするのか、わからないという点で、(感謝型)というものが、効果的なのかもしれない。(なんか感謝されてるけどーーそういうものなのかな……他はきっともっとたぶんだけど綺麗に使っているのかな、だから綺麗に使おう。)と思うかもしれない。しかしこれが何度も使っているとなると、そのトイレの不断の状況がわかっているので、(感謝型)に対しては、(なに感謝してんだか…ほんとうは感謝されるような使い方もされていないくせに。)と思うかもしれない。

 

 

 いままでつらつら書いてきた。

一応まとめておくと、

1. トイレの貼り紙は(感謝型)が好きだ。しかし、それは人によって違うと思う。

2. しかし(感謝型)にも感謝されているとはいえ、実情を知っている人(例:何度も使っている人)と知らない人(例:初めて使う人、あるいは数回目)とでは大きく使い方に違いがあるのではないか、と思う。

3. ものは別かもしれないが、人間が感謝ばかりしているとナメられやすくなるのではないか(それも含め良しと思っている人は構わないが。)

 

などと思った。

 振り返るとかなり(感謝される型)に偏っていたと思う。

 

 

 初めてのスマホ投稿の割にだいぶ長くなった感がある。読書の記事ばかり挙げていたのでたまには引用なしもしなければならない、と思ったためだ。いや、本当に(これからも思ったことは書かなければいけないと思っている)。

 できれば(警告型)は望ましくないな、嫌だ、(感謝型)が好ましいけど実際感謝したところでどうなのか……そんなことを考えた。