これもまた最近の芥川賞を取ったものだけど読んでみた。
内容は女との行為のときに殴りつけるという癖がある父親をもつ篠垣遠馬という人物が父と同じような癖を表すのか、という事であったり、父は妻とは別居中で、他の女と暮らしているのだがどういうふうに行動するのかということが書かれたものである。
著者は山口県出身のようなので、そこでの方言が用いられているのか、本文でも会話文はほとんど方言だった。あまり正確な意味はわからなかったけど、雰囲気は出ていたと思う。
川辺の様子であったり生き物の描写が作中に効果的に使われていたと思う。
後半は読解力不足でついていけたとは言えない。
参考
田中慎弥、「共喰い」、集英社文庫、2013年