芥川賞

高橋三千綱著「九月の空」(第79回 (1978年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

以下話の内容や感想などを述べる。 内容 感想 選評 参考 内容 主人公は小林勇、高校一年生、剣道部に入っている。小林が大会の会場にいるところから始まる。他にも剣道部員はおり、その試合もある。 剣道部には松山という女が入ってきて、小林は年齢もあり、…

川村晃著「美談の出発」(第47回 (1962年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

以下話の内容や感想などを述べる。 話の内容 感想 印象に残ったところ 選評 川村晃について 参考 話の内容 製板の仕事をしている(カキ屋・筆耕職人とも)をしている私のもとに一緒に暮らすことを決めた病気がちの由紀子が連れ子である四人を時間差はあれ連れ…

田辺聖子著「感傷旅行(センチメンタル・ジヤーニイ)」(第50回 (1963年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

田辺聖子の作品は映画でならば「ジョゼと虎と魚たち」というものは観たことがあるのだが、本では初めてである。以下本の内容や感想などを述べる。 内容 感想 選評 参考 内容 舞台は大阪。森有以子という放送ライターで、今までに随分恋愛経験をしていた女が…

河野多恵子著「蟹」(第49回 (1963年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

前回の後藤紀一の「少年の橋」と合わせて今回のものも第49回の芥川賞受賞作である。本の内容や感想などを述べる。 内容 感想 印象に残ったところ 選評 河野多恵子について 参考 内容 悠子が転地療養の為、外房州にきている。夫の梶井は外房州に行くのは例え…

後藤紀一著「少年の橋」(第49回 (1963年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

話の内容 感想 印象に残ったところ 選評 後藤紀一について 参考 話の内容 中学三年生の少年が主人公となって話の内容はかかれる。少年の母や姉と親父は現在別居中で、少年は家を行き来する。親父の家は町にある川の向こう岸にある。少年は自転車で橋を渡り、…

火野葦平著「糞尿譚」(第6回 (1937年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

本の内容や感想などを述べる。 火野葦平について 本の内容 感想 印象に残ったところ 選評 参考 火野葦平について 以下「芥川賞全集 第2巻」の年譜より一部抜粋。 明治40年(1907) 1月25日、福岡県若松市(現・北九州市若松区)新仲町に玉井金五郎、マンの長男と…

中山義秀著「厚物咲」(第7回 (1938年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

話の内容や感想などを述べる。 中山義秀について 話の内容 感想 印象に残ったところ 選評 参考 中山義秀について 「芥川賞 第二巻」より一部抜粋する。 明治33年 (1900) 十月五日、福島県岩瀬郡大屋村(現、西白河郡大信村)大字下小屋宇田中一番地に生まれる…

半田義之著「鶏騒動」(第9回 (1939年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

本の内容や感想などを述べる。 半田義之について 内容 感想 印象に残ったところ マカロニ カニ 選評 参考 半田義之について 「芥川賞全集 第2巻」の年譜より一部抜粋。—— 明治44年 (1911) 七月二日、父義一、母としの長男として、横浜市保土ヶ谷に生れる。 …

中里恒子著「日光室」(第8回 (1938年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

前回読んだ「乗合馬車」の他に今回の「日光室」も第8回芥川賞の受賞作である。「芥川賞全集 第二巻」を中心に見ていきながら話の内容や感想などを述べる。 話の内容 感想 印象に残ったところ 選評 参考 話の内容 色々と呼び方はあると思うが——ハーフの子供…

中里恒子著「乗合馬車」(第8回 (1938年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

以外話の内容や感想など述べる。 中里恒子について 話の内容 感想 時計の音 選評 参考 中里恒子について 中里恒子は1909年生まれで、藤沢に生まれ横浜山手の学校に入学したが、1923年の関東大震災で学校、家が焼失したので川崎に移る。1926年、母方の遠縁に…

寒川光太郎著「密猟者」(第10回 (1939年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

以下話の内容や感想などを述べる。 寒川光太郎について 話の内容 感想 印象に残ったところ 選評 参考 寒川光太郎について 「芥川賞全集 第2巻」を参照しながら文字を打っている。寒川光太郎は北海道に生まれる(1908年)。父は小学校教員で、著書に『樺太植物…

阪田寛夫著「土の器」(第72回 (1974年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

第72回芥川賞受賞作は二つあって一つは以前紹介した日野啓三の「あの夕陽」でもう一方が今回の「土の器」である。阪田寛夫の作品は初めて読む。以下話の内容や感想などを述べる。 阪田寛夫について 話の内容 感想 印象に残ったところ 選評 参考 阪田寛夫につ…

日野啓三著「あの夕陽」(第72回 (1974年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

日野啓三は名前は聞いたことはあるが、初めて読む。以下本の内容や感想などを述べる。 内容 感想 印象に残ったところ 選評 参考 内容 ソウルに新聞記者の特派員として行った私がミス李というガールフレンドとあってから、私と妻令子との関係は悪くなっていく…

三木卓著「鶸」(第69回 (1973年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

三木卓のものは初めて読む。以下話の内容や感想などを述べる。 話の内容 三木卓について 感想 印象に残ったところ 選評 参考 話の内容 時代は具体的なことは本文中にはないが、戦後のことについてかかれているのだと思う。少年とその兄が煙草を中心に物品を…

石原慎太郎著「太陽の季節」(第34回 (1955年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

「太陽の季節」は6,7年前読んだことがあり、当時抱いた感想はあまりはっきりしないが青い感じのするというものであったが今回は2度目の読書ということもあるのだろう、もっと鮮明にどういう展開か、ということを追うことが出来たような気がする。が、船に関…

五味康祏著「喪神」(第28回 (1952年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

松本清張の「或る「小倉日記」伝」と同時受賞した作品である。五味康祏のものは初めて読む。以下本の内容や感想などを述べる。 本の内容 瀬名波幻雲斎信伴の業は妖剣だといわれている。幻雲斎は幾らか試合をし、強さを見せつける。その後、試合で敗れた人物…

松本清張著「或る「小倉日記」伝」(第28回 (1952年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

一時期西村京太郎のミステリーは読んだことがあったが、松本清張は読んだことがない。初めて読む。以下話の内容と感想を述べる。 話の内容 感想 選評 参考 話の内容 昭和15年のある時詩人であり医者であるk・mの元へ手紙が来た。k・mは同じ医者であった森鷗…

菊村到著「硫黄島」(第37回 (1957年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

菊村到のものは初めて読む。以下話の内容や感想などを述べる。 話の内容 感想 印象に残ったところ 選評 参考 話の内容 片岡という男が私の働く新聞社の応接室に現れる。片岡は昔江東区北砂町で工場で働いていた。彼は「戦後、硫黄島で洞窟三年余つづけた穴住…

近藤啓太郎著「海人舟」(第35回 (1956年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

近藤啓太郎のものは初めて読む。以下内容や感想などを述べる。 内容 感想 親しみのない言葉 選評 参考 内容 主人公は22歳の海人、勇。勇は同じ船便場で顔を合わせる年上で28歳のナギに恋をし、結婚まで考えたがナギにそのことを言うと、「村一番の海人になっ…

遠藤周作著「白い人」(第33回 (1955年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

遠藤周作の書いたものは、「沈黙」をもってはいるが、本文は見ていないのでこれで初めてである。 以下本の内容や感想等を述べる。 本の内容 感想 「悪は変わらないさ」 うまいとおもった描写 選評 参考 遠藤周作の芥川賞受賞のことば (一部抜粋) 今回読んだ…

吉行淳之介著「驟雨」(第31回 (1954年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

「驟雨」は前に本屋で確か背表紙に文字に色がついていて、際立っていると思ったのだが買わず。今回は芥川賞作品を読んでいる流れで読むことにした。以下話の内容や感想などを述べる。 話の内容 感想 驟雨は何を表すのか? 光の描写 選評 参考 話の内容 東京…

安岡章太郎著「陰気な愉しみ」(第29回 (1953年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

前は「悪い仲間」を紹介したのだが、この「陰気な愉しみ」も同じ様に第29回の受賞作である。以下話の内容や感想などを述べる。 話の内容 感想 少し変わったたのしみ 印象に残った描写 選評 参考 野毛の写真 今回読んだもの 話の内容 月に一度私は横浜の役所…

安岡章太郎著「悪い仲間」(第29回 (1953年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

安岡章太郎のものは初めて読んだ。以下、話の内容や感想を述べる。 話の内容 感想 藤井の手紙は本当か いいと思った描写 選評 参考 話の内容 大学の予科にいるぼくは最初、藤井という朝鮮出身で京都に住む(僕が驚いてしまうであろうこと)を平然とやってのけ…

小島信夫著「アメリカン・スクール」(第32回 (1954年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

第32回の芥川賞受賞作は前に読んだ「プールサイド小景」と今回読んだ「アメリカン・スクール」の2作があるようだ。以下話の内容や感想などを書いていく。 話の内容 感想 カタカナが多い ハダシとハイ・ヒールと靴 選評 参考 話の内容 時代は敗戦後。ある県に…

庄野潤三著「プールサイド小景」(第32回 (1954年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

前読んでた「芥川賞全集7巻」はあと一作品あったのだが、途中まで読んで軽いテーマではなかったのでやめた。今回読んだ「プールサイド小景」はそれに比べれば軽く書かれているのだが、印象に残る作品だなと思った。以下作品の話や感想などを述べる。 話の内…

柴田翔著「されど われらが日々——」(第51回 (1964年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

柴田翔のものは初めて読む。以下話の内容や感想を述べる。 大意 印象に残ったところのまとめー同世代を抜ける 全体的な感想 選評 参考 大意 大学院生である私(大橋)と大学を卒業しある商事会社に勤める私と婚約を決めた彼女の節子は遠縁の親戚であり、親しか…

柏原兵三著「徳山道助の帰郷」(第58回芥川賞 (1967年下半期) 受賞作)を読む

柏原兵三のものは初めて読む。以下話の内容や感想などを述べていく。 大意 より詳しく 一章 二章 三章 戦争に関わった故のこと 死を暗示する比喩 感想 選評とそれに対して思ったこと 参考 大意 徳山道助という人物は大分出身で東京に暮らしており、日露戦争…

高井有一著「北の河」(第54回 (1965年下半期) 芥川賞受賞作) を読む 

高井有一のものは初めて読む。以下、話の内容や感想などを述べていく。 話の内容 母の特徴 母はなぜ自殺をしたのか 柿の描写 死骸の描写のところで自然の描写がある 感想 選評 参考 話の内容 父が死に、又4月の空襲で都会の家が焼かれた15歳の私という少年と…

丸山健二著「夏の流れ」(第56回 (1966年下半期) 芥川賞受賞作)を読む

丸山健二のものは初めて読んだ。以下、話の内容や読んだ感想などを述べる。 話の内容 ヘミングウェイの作品を思い出す 人間の死・出産の対比 死に際した際の人間の行動 感想 選評 参考 話の内容 場所設定は刑務所、夏である。私(佐々木)の仕事は刑務官。私に…

津村節子著「玩具」(第53回 (1965年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

津村節子のものは初めてである。以下、話の内容や感想などを述べていく。 話の内容 夫志郎のまめさの描写 夫志郎のペットと妻春子の対比 妻には妻なりにこだわる所がある 夫は鳥羽に行くかどうか なんとも夫の不器用なかんじ 印象に残ったところ 感想 参考 …