星新一

菊池寛著「屋上の狂人」を読む・屋上のイメージ

今回はまず、読んだ「屋上の狂人」についてあらすじや感想を書き、次に劇団ひとりの「304号室青木」について書く、そのあとに星新一の作品を参考にしながら、屋上のイメージについて述べる。 菊池寛著「屋上の狂人」について あらすじ 屋上によく上る勝島義…

真鍋博について・真鍋博の「思考の憶え描き」を読む

真鍋 博(まなべ ひろし、1932年7月3日 - 2000年10月31日)は、愛媛県新居浜市出身のイラストレーター、アニメーター、エッセイスト。日本SF作家クラブ会員。 (Wikipediaより) 読んだもの… 真鍋博、「思考の憶え描き」、早川書房、1976年 <はじめに> 真鍋博…

星新一の好きな作品10選

新潮社に『星新一ショートショート 1001』というものがある。これは全三冊にわたって、星新一のショートショートの文庫本39冊分の短編が載っている本である。自分は、この新潮社の全三冊の本は図書館で借りて確認した程度だが、文庫本は結構買い集めていて、…

星新一著『きまぐれ暦』を読む

久しぶりに星新一の本を読んだ。『きまぐれ暦』は星新一のエッセー集である。共感したもの、独特だと思ったものを並べていく。—— 33頁 考えてみると私は、マスメのなかには規格的な字を書き、マスメがないと個性的となる。 42頁 私にとっての犯罪とは、フィ…

星新一「くさび」について

解釈 ①子供は存在していない まず、子どもが存在しているか、という点では、していないと思う。妻が意図的に、女医に行ったり、最後に出てきたのが、婦人警官だったりと、あえて妊娠を共感してくれそうな女性を選んでいるが、反対に男性の場合、医者や夫は、…

星新一「壁の穴」の疑問

疑問 「今までの生活は、、、」で始まる文章の、今までの生活とは一体何か? 永久に覚めることのない夢の中とは何か?それは現実かそれとも夢か? ガラスの破片ー現実、青年は手を切り、血が出る、それに対してナイフー現れるときもなくなる時も夢の中、刺し…