大江健三郎

山田太一、「異人たちとの夏」を読む・死んだ人がでてくる話

この話の主人公は私で、シナリオライターをやっており、つい先日妻子と別れた。それで、同じマンションに住む女がやってきていい仲になる。あるとき、私は48歳の誕生日を迎え、浅草に行くと、演芸ホールで、死んだ父親に似た人物にであう。そしてついていく…

辺見庸著「自動起床装置」(第105回芥川賞受賞作)を読む(変わったアルバイトについての話)

「自動起床装置」(第105回(1991年上半期)芥川賞受賞作)

大江健三郎著「空の怪物アグイ—」を読む(空間的な高さについて書かれた小説を読む)

前に菊池寛の「屋上の狂人」を読んで、屋上についていろいろと書いていった。その記事では屋上では変な人が集まりやすい(たまたまそういう話が集まっただけだが)、一方でイメージはもっと娯楽的だ、ということを書いていった。屋上といえば、高い、それでは…

大江健三郎著「飼育」(第39回 (1958年上半期) 芥川賞受賞作)を読む

大江健三郎のものは「静かな生活」は映画では見たことはある。が、本で読むのは初めてである。映画で観るときとは違い、一語一語気負ってみていく必要があったので頁数の割に読むのには時間がかかった。以下、話の内容、感想等を述べる。 話の内容 犬と飛行…